水俣病被害者救済を求める総決起集会が行われました。

２０２２年３月１９日，鹿児島県の出水市文化会館において，水俣病不知火患者会主催による「すべての水俣病被害者救済を求めて早期解決をめざす総決起集会」が行われました。

水俣病患者がチッソ株式会社，国，熊本県に対して損害賠償を求めているノーモア・ミナマタ第２次訴訟の熊本訴訟（熊本地裁）は，昨年１２月１５日の進行協議期日において１陣２陣合計１４９名の原告についての審理計画が確定され，今年の２月１８日から医師の証人尋問が実施されています。そして今年の１０月からは原告本人尋問が行われ，来年３月にはすべての証拠調べが終了する予定です。また，同様の近畿訴訟（大阪地裁）も来年には判決が予想されます。

このように８年半にわたって行われてきた裁判がいよいよ最大の山場を迎えます。このような中で，今回の総決起集会が行われました。

熊本訴訟原告団長の森正直さんは，「水俣病の被害者であれば，いつか誰かが解決してくれるという安易な発想は捨て去らなければならない。原告団と支援者が一丸となって必死に闘わなければ勝利はない。みなさん，一緒に手を携え，勝利の日までともにがんばりましょう。」と述べました。

今後とも多くの方のご支援をお願いしたいと思います。