九州建設アスベスト訴訟の第2陣を提訴!

本日,福岡地方裁判所において,九州建設アスベスト訴訟の第2陣提訴を行いました。

この訴訟は,建築現場で働いていた方々が,建築材料の中に含まれるアスベストを吸い込んだことが原因で,中皮腫,肺がん,石綿肺等の石綿関連疾患を発症したことから,国とアスベスト建材メーカーに対して損害賠償を求めている訴訟です。

2008年5月16日の東京地裁と横浜地裁への提訴を初めとして,全国6地裁に提訴されており,合計689名の被災者が裁判で闘っています(うち477名は既に命を落とされ,ご遺族が原告となっています)。

この訴訟では,これまでに8つの地裁・高裁で判決が出されており,国の賠償責任はほぼ確定し,企業の賠償責任も一部の企業については高裁レベルで認められるに至っています。

今回の福岡地裁への2陣提訴は,このような裁判へ新たな原告を加えるもので,12名の被災者が,国と建材メーカー18社を被告としています。

熊本在住の被災者2名も今回の2陣提訴に加わりました。

すべてのアスベスト被害者の救済と,裁判をしなくても救済を受けられる被害者補償基金の設立を目指して,今後も取り組んでいきます。

提訴前の門前集会における弁護団第2陣事務局長の田中兼二弁護士の発言
「私たちは解決するまで歩みを止めない。今日の提訴がその一里塚だ!」