弁護士 阿部 広美(あべ ひろみ)
【略歴】
1990年3月 九州大学法学部卒業
1990年4月 生命保険会社に総合職として入社
1995年12月 生命保険会社を退職し専業主婦に
1996年8月 長女出産
1998年5月 次女出産
1998年10月 離婚したことをきっかけに司法試験の勉強を始める
2003年11月 司法試験合格
2005年10月 弁護士登録し熊本共同法律事務所に入所
2015年9月 中島潤史弁護士とともに「はみんぐ法律事務所」を開設
【公的委員等】
八代市男女共同参画専門委員〔2006.4月~2012.3月〕
熊本県男女共同参画審議会委員(会長)〔2008.4月~2014.3月〕
熊本市都市計画審議会委員〔2010.4月~2016.3月〕
熊本労働局紛争調整委員〔2012.4月~2020.3月〕
熊本県公共事業再評価委監視委員会委員等〔2014.4月~2016.3月〕
熊本日日新聞社読者と報道を考える委員会委員〔2014.6月~2015.10月〕
日弁連貧困問題対策本部委員(女性と子どもの貧困部会所属)〔2014.6月~現在〕
熊本県弁護士会両性の平等に関する委員会委員長等〔2014.4月~2018.3月〕
熊本県弁護士会副会長〔2017.4月~2018.3月〕
【弁護士を目指した理由】
私は1998年8月に前夫と離婚しましたが,離婚を決意してからというもの,暗いトンネルの中にいるような先の見えない不安の中にいました。離婚の条件を話し合うことも難しく,依頼した弁護士さんはとてもビジネスライクな方で,私の気持ちを理解してくれているとはとても思えませんでした。いざ離婚が成立しても,その当時,長女は2歳,二女はまだ生まれて3ヶ月という時期でしたので,これから先どうやって子どもたちを育てていったら良いのか,将来への不安は尽きませんでした。そんな中,ある本との出会いにより,司法試験の勉強を始めることにしました。離婚という経験をした私だからこそ,同じように今苦しんでいる女性たちの役に立てるのではないか,その気持ちに寄り添った弁護活動ができるのではないか,そしてそんな姿を子どもたちに見せることができれば,子どもたちに誇れる母親になれるのではないか,そんな思いで弁護士を目指しました。
【弁護士として心がけていること】
私が弁護士として最も心がけているのは,ご相談に来られる方の気持ちに寄り添うということです。勿論,ご相談者の希望に添えないことも多々ありますが,法的には希望が叶わなかったとしても,相談者の意見に耳を傾け,丁寧に説明するように心がけています。
また,「敷居の低い」弁護士であることを常に心がけています。弁護士に話しをするのはとても緊張する方が多いようですので,少しでもリラックスしてお話しいただけるように心がけています。
【得意分野】
これまでに最も多く扱ってきたのは離婚などの家事事件です。特に離婚事件に関しては,これまでに1500件以上の相談を受け,300件以上の案件を担当しました。
その中にはDV(ドメスティック・バイオレンス)やモラル・ハラスメント,子の奪い合い等の困難な事例も多くあり,弁護士が代理人となることの重要さを痛感させられました。
その他にも,性被害やセクハラ,ストーカー等の犯罪被害に関する案件や,不当解雇やパワハラ等の労働事件,遺産分割や成年後見の事件も多数扱ってきました。
また,水俣病に関する訴訟や生活保護基準引き下げ違憲訴訟,カルテがない薬害C型肝炎訴訟等の集団訴訟の弁護団としても活動しています。